あらし吹く

三室の山の

もみぢばゝ

龍田の川の

にしきなりけり

主題: 龍田川の紅葉の華麗さ

出典: 後拾遺集

上の句解釈: 激しい嵐がふきちらした、三室の山の紅葉の葉が

下の句解釈: 龍田川 に一面にちりしいて、まるで、錦の織物のように美しいこ とだ。    

名前: 能因

人物紹介: 能因 は、平安時代中期の僧侶・歌人。俗名は橘永愷。法名は初め融因。近江守・橘忠望の子で、兄の肥後守・橘元愷の猶子となった。子に橘元任がいた。中古三十六歌仙の一人。