春の夜の
夢ばかりなる
手枕に
かひなくたゝむ
名こそ惜しけれ
主題: 男の発想をそらせた即興の歌
出典: 千載集
上の句解釈: 春の夜の、はかない夢のように、たわむれにあなたの腕を枕にしたりす れば、
下の句解釈: あなたとの間につまらない評判が立つことでしょう。それが本当 に残念なのです
名前: 周防内侍
人物紹介: 周防内侍 は、平安時代後期の歌人である。女房三十六歌仙の一人。本名は平 仲子。掌侍 正五位下に至る。父は「和歌六人党」の一人、桓武平氏の周防守 従五位上 平棟仲。母は加賀守 従五位下 源正職の女で、後冷泉院の女房となり小馬内侍と呼ばれた者だという。