恨みわび

ほさぬ袖だに

あるものを

恋にくちなん

名こそおしけれ

主題: 恋の浮名を惜しむ

出典: 後拾遺集

上の句解釈: あなたの冷たさを恨み、悲しい思いで流す涙で、かわくひま もない袖でさえ、こうして朽ちもせずに残っているのに。

下の句解釈: こ の恋のために、つまらないうわさをたてられ、私の評判がすっかりだめになってしまうとは、なんとも口惜しいことです。   

名前: 相模 (歌人)

人物紹介: 相模 は、平安時代後期の歌人である。中古三十六歌仙、女房三十六歌仙の一人。実父は不詳で、摂津源氏但馬守頼光の養女。母は能登守慶滋保章の娘。