大江山

いくのゝ道の

とをければ

まだふみもみず

天のはしだて

主題: 才女の機知

出典: 金葉集

上の句解釈: 大江山を越え、生野を通って丹後へと行く道はあまりに遠いので、

下の句解釈: まだ天橋立は、この足で踏んでみたこともありま せん。それにそこに住む母からの文(手紙)も、まだ見て いません。 

名前: 小式部内侍

人物紹介: 小式部内侍 は平安時代の女流歌人。掌侍。女房三十六歌仙の一人。父は橘道貞、母は和泉式部。母の和泉式部と共に一条天皇の中宮・彰子に出仕した。そのため、母式部と区別するために「小式部」という女房名で呼ばれるようになった。