やすらはで

ねなましものを

さよふけて

かたぶくまでの

月を見しかな

主題: 月にこめた男への恨み

出典: 後拾遺集

上の句解釈: あなたが、おいでになるなんておっしゃらなければ、私はた めらわずに寝てしまったのに。

下の句解釈: あなたの言葉をあてにして待 ち続け、とうとう月が西の山に沈むまで、眺めてしまったのよ。

名前: 赤染衛門

人物紹介: 赤染衛門(あかぞめえもん、天暦10年(956年)頃? - 長久2年(1041年)以後)は、平安時代中期の女流歌人。大隅守・赤染時用の娘。中古三十六歌仙・女房三十六歌仙の一人。