めぐりあひて

見しやそれとも

分かぬまに

雲がくれにし

夜半の月かな

主題: 幼友達へのなつかしさ

出典: 新古今集

上の句解釈: めぐりあって、逢えたのかどうかもわからない間に、

下の句解釈: 雲に 隠れてしまった夜中の月のようだなあ(久しぶりに会ったのに、あなたはすぐに帰って しまった。

名前: 紫式部

人物紹介: 紫式部(むらさきしきぶ、生没年不詳)は、平安時代中期の女性作家、歌人。正確な誕生年は特定できないが、近年の研究では、970年(天禄元年)から978年(天元元年)の間に生まれ、1019年(寛仁三年)までは存命したとされる。