わすれじの

行末迄は

かたければ

けふをかぎりの

命ともがな

主題: 今の幸せを抱いて死にたい

出典: 新古今集

上の句解釈: 「忘れまい」(というあなたの言葉が)、「将来までも」とは難しいので

下の句解釈: (私は)今日を限りの命であってほしいものだなあ。

名前: 高階貴子

人物紹介: 高階 貴子 は平安時代の女流歌人。女房三十六歌仙に数えられる。通称は高内侍(こうのないし)、または儀同三司母(ぎどうさんしのはは)。前者は女官名、後者は息子藤原伊周の官職の唐名(儀同三司)による。