風をいたみ

岩うつ波の

をのれのみ

くだけてものを

おもふころかな

主題: 冷淡な女にひとり思い悩む

出典: 詞花集

上の句解釈: 風が激しく岩に当たる波が、自ら砕けるように

下の句解釈: 砕けるように思い悩む今日この頃だなあ

名前: 源重之

人物紹介: 源 重之 は、平安時代中期の貴族・歌人。清和源氏、上野太守・貞元親王の孫で、三河守・源兼信の子。伯父の参議・源兼忠の養子。官位は従五位下・筑前権守。三十六歌仙の一人。