忘らるゝ

身をば思はず

ちかひてし

人のいのちの

おしくもあるかな

主題: 心変わりした相手をなお案じる女心

出典: 拾遺集

上の句解釈: 忘れられてしまう自分のことは何も思わないが

下の句解釈: (将来を)誓い合ったあの人が命を落すことは惜しくてたまらない

名前: 右近 (歌人)

人物紹介: 右近(うこん、生没年不詳)は、平安時代中期の女流歌人。父は右近衛少将藤原季縄。