白露に

風のふきしく

秋のゝは

つらぬきとめぬ

玉ぞちりける

主題: 白露こぼれる秋の野の美

出典: 後撰集

上の句解釈: (葉の先などで)白く光る露に風が絶えず吹いている秋の野は、

下の句解釈: 貫いて(いるひもで)止められない玉が散っているようだなあ。

名前: 文屋朝康

人物紹介: 文屋 朝康 は、平安時代前期の官人・歌人。縫殿助・文屋康秀の子。官位は従六位下・大膳少進。子に康永がいる。