人はいさ

こころもしらず

故郷は

はなぞむかしの

かに匂ひける

主題: 移ろいやすい人の心と不変の自然美

出典: 古今集

上の句解釈: 人の気持ちは、さあ私にはわからない。ふるさとの土地では、

下の句解釈: 花だけが昔と同じ香をさせている。

名前: 紀貫之

人物紹介: 紀 貫之 は、平安時代前期から中期にかけての貴族・歌人。下野守・紀本道の孫。紀望行の子。官位は従五位上・木工権頭、贈従二位。『古今和歌集』の選者の一人で、三十六歌仙の一人。