立ちわかれ

いなばの山の

嶺におふる

まつとし聞かば

今かへりこむ

主題: 旅立ちに際しての惜別の情

出典: 古今集

上の句解釈: 別れて「因幡の国」へ行くけれども,因幡の山の峰に生えている,「松」と同じ音の「待つ」

下の句解釈: ということを,あなたが待っていてくれるいつでもすぐに帰って来たい。

名前: 在原行平

人物紹介: 在原 行平 - 寛平5年7月19日(893年9月6日))は、平安時代初期から前期にかけての貴族・歌人。平城天皇の第一皇子である弾正尹・阿保親王の次男(または三男)。官位は正三位・中納言。在中納言・在民部卿とも呼ばれた。小倉百人一首では中納言行平。